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遠賀町消防団
消防団は、生業として消防業務を行う消防署とは違い「自分たちの地域は自分たちで守る」という強い使命感とボランティア精神により、地域に住む人々で結成される消防組織です。
消防団員は、火災発生時には消防署と協力して消火活動を行い、地震や風水害といった大規模災害発生時には、救助・救出活動、警戒巡視、避難誘導、災害防御活動などに従事しています。
また、平常時には訓練や警戒活動に加え、消防車両の点検や町内の水利施設(消火栓や防火水槽)の点検などにも従事し、地域の消防力・防災力の向上のために重要な役割を担っています。
遠賀町消防団の沿革
自主的防犯活動の推進
遠賀町消防団は、大正8年に組織された「共衛会」という自警団に始まります。その後大正12年に「島門村消防組」を設置、次第に部を拡大し、本来の消防機能を確立しました。
昭和4年4月に島門村と浅木村が合併し、遠賀村となったことに伴い、同年10月には「遠賀村消防組」となり、昭和39年4月に遠賀町制を施行、消防組織法により「遠賀町消防団」として活動を開始しました。昭和43年には分団を3分団とし、現在に至っています。
各分団の紹介
第一分団
格納庫所在地:遠賀町大字今古賀
担当地域:今古賀、遠賀川、木守、旧停、新町、中央、広渡、別府、松の本
(主として広渡小学校区)
第二分団
格納庫所在地:遠賀町大字鬼津
担当地域:尾崎、鬼津、島津、田園、若松
(主として島門小学校区)
第三分団
格納庫所在地:遠賀町浅木二丁目
担当地域:浅木、老良、上別府、東和苑、芙蓉、緑ヶ丘、虫生津、若葉台
(主として浅木小学校区)
消防団の主な活動
火災、水害等の災害時に対応できるように消防団は日ごろから点検や訓練等さまざまな活動をしています。
1.日常の整備点検
各分団で、消防ポンプ車等装備類や消防水利(防火水槽、消火栓)の点検・巡回を1〜2週間に1回程度実施しています。
2.各種イベントでの火災警戒活動
町や地区主催の各種イベントで、打ち上げ花火など火をたくさん使う場合に火災の警戒で出動しています。
3.春季・秋季火災予防運動
春・秋の火災予防運動週間に警戒活動をしています。
4.年末特別警戒
火災が起こりやすい年末(12月26日〜30日)の夜間に、特別警戒活動をしています。
5.ポンプ車操法訓練
消防ポンプ車の操縦や消防ホース等を迅速かつ確実に取り扱うための訓練です。また、2年に1回その技術を競う大会があり、訓練の成果を確認するために参加しています。
6.遠賀郡内相互応援協定に基づく総合訓練
遠賀郡内で大規模な火災が発生した場合を想定し、郡消防署と郡内各町の消防団が連携して消火作業にあたる訓練です。
7.小隊訓練
災害現場では、団長の指揮命令のもと、規律正しく統一ある行動が取れなければいけません。そのための部隊の団結力、規律、士気を養うとともに、指揮者の指揮能力の向上を目的として行っている訓練です。
8.遠賀川水系水防演習への参加
大雨や洪水に対する水防活動(土のう積み等)の訓練です。遠賀川流域の27市町と関係団体で構成されています。
9.団員教養
消防団員として必要なさまざまな教養を身につけるために、郡内の消防団が合同で行っています。
10.消防学校での教育訓練
必要に応じて福岡県消防学校に入校し、消防団員としての資質の向上、学術及び技能の習得、規律及び体力の向上に努めています。
消防団の主な装備
- 指令車 1台
- 水槽付消防ポンプ車 1台(第一分団)
- 消防ポンプ車 2台(第二、第三分団)
消防団員募集中
現在、遠賀町消防団の団員は定数が84名となっています。平成26年度は定数の84名の団員がいましたが、令和5年12月現在では62名まで減っており、危機的状況となっています。
地域のために何かしたい、防災のために何かしたい、という思いをお持ちの方は、ぜひ一度お問い合わせください。
入団資格
年齢が18歳以上で、町内に居住または勤務している方
待遇等
年額報酬:41,000円(団員の場合)
出動報酬:災害出動…4,000円/回~8,000円/回(出動時間による)
警戒・訓練等出動…1,000円/回~1,500円/回(活動内容による)
費用弁償:災害・訓練出動ともに 1,000円/日
退職報償金:5年以上勤務すると退職金が支給されます。
公務災害補償:消防団活動中に負傷した場合、補償を受けられます。
福祉共済制度:事故による負傷や疾病による入院などの場合には、保険金が支払われることがあります。
その他:消防団活動に必要な活動服や靴などの装備品は貸与されます。