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伝染性紅斑に気を付けましょう

ページID:0061568 更新日:2024年12月17日更新 印刷ページ表示

 伝染性紅斑とは

 両頬に赤い発疹が出ることから「リンゴ病」とも呼ばれます。
 ヒトパルボウイルスB19によって感染し、小児に多い感染症です。

主な症状

 約10~20日の潜伏期の後、微熱やかぜの症状などがみられ、その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発疹が現れます。
 続いて、体や手・足に網目状やレース状の発疹が広がります。これらの発疹は1週間程度で消失します。
 中には長引いたり、一度消えた発疹が短期間のうちに再び出現したりすることがあります。
 成人では関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状が出ることもありますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。
 多くの場合、頬に発疹が出現する7~10日くらい前に、微熱や風邪のような症状がみられ、この時期にウイルスの排出が最も多くなります。
 発疹が現れたときにはウイルスの排出がほとんどなく、感染力もほぼ消失しています。

感染経路

 感染した人の咳の飛沫を吸い込むことによる感染や、感染者と接触したりすることによる感染が知られています。

治療方法

 特別な治療法はありません。基本的には軽い症状の病気のため、経過観察を含め、症状に応じた治療となります。

予防と対策

 風邪症状のある人はこまめな手洗いや、咳やくしゃみをするときには口と鼻をハンカチなどで覆うなどの咳エチケットを心がけることが大切です。

発生状況

 伝染性紅斑は、年によって多少のパターンの違いはありますが、年始から7月上旬にかけて増加し、9月頃に最も少なくなります。
 患者さんの年齢分布では5~9歳での発生が最も多く、次いで0~4歳が多いとされています。
 最新の発生状況については感染症発生動向調査(IDWR)国立感染症研究所<外部リンク>をご覧ください。

妊娠中または妊娠の可能性がある人へ

 これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。
 熱や倦怠感が出現した後に発疹が出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。また、感染しても症状がない場合(不顕性感染)もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に医師に伝えてください。
 伝染性紅斑の家族がいる場合や、流行している地域で多くの小児と接する機会がある職業の方などは特に注意が必要です。風邪症状がある人との接触をできるだけ避け、手洗いやマスクの着用などの基本的な感染予防を行ってください。