ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 健康・福祉 > 医療・健康 > 感染症 > 百日咳が流行しています

本文

百日咳が流行しています

ページID:0069975 更新日:2025年5月7日更新 印刷ページ表示

 百日咳とは

 百日咳とは、百日咳菌の感染により起こる急性の気道感染症です。激しい咳が特徴で、いずれの年齢でもかかりますが、小児が中心となっています。母親からの免疫が十分でなく、乳児期早期から罹患する可能性があり、乳児(特に新生児や乳児期早期)では重症になり、肺炎、脳症を合併し、まれに死に至ることもあります。詳しくは福岡県のホームページ<外部リンク>をご覧ください。

主な症状

経過は3期に分けられ、約2~3カ月で回復するとされています。

  1.  カタル期(約2週間持続):かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。
  2.  痙咳期 (カタル期の後に約2~3週間持続):次第に特徴ある発作性けいれん性の咳に変わっていきます。夜間の発作が多いですが、年齢が小さいほど症状は多様で、乳児期早期では特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ(顔色や唇の色や爪の色が紫色に見えること)、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。合併症としては肺炎や脳症などもあり特に乳児では注意が必要です。
  3.  回復期:激しい発作は次第に減衰し、2~3週間で認められなくなります。成人の百日咳では咳が長期にわたって持続しますが、典型的な発作性の咳が出ることはなく、やがて回復に向かいます。

※成人では咳が長い間続きますが、軽い症状で経過することが多いため、百日咳にかかったと気づかずに新生児や乳児に感染させてしまう場合があります。

感染経路

鼻咽頭や気道からの分泌物による飛沫感染や、感染者と接触したりすることで感染します。

治療方法

生後6カ月以上は、抗菌薬による治療が検討されます。咳が激しい場合には咳止め等の対症療法が行われることがあります。

予防と対策

百日咳の予防にはワクチン接種が有効です。百日咳ワクチンを含む接種は、生後2カ月から定期接種が可能となっています。ぜひ接種をご検討ください。