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古代遺跡・遠賀川式土器

ページID:0001188 更新日:2024年2月19日更新 印刷ページ表示

 遠賀川下流域は弥生農耕文化発祥地のひとつに挙げられています。北部九州で始まった農耕文化は東日本に伝播して行きますが、農耕文化と共に遠賀川式土器も東進し、農耕開始期の指標とされています。
 当町の弥生時代前期の代表的な遺跡として慶ノ浦(けいのうら)遺跡が挙げられます。

慶ノ浦遺跡

 遠賀町大字尾崎字慶ノ浦
 平成11年度発掘調査

遠賀町慶ノ浦遺跡遠賀川土器

遺構

 前期の貯蔵穴が21基と前期から中期の墓が35基発見されました。

遺物

土器

 壺・甕(かめ)・鉢などが多量に出土しています。その中でも双口壺は極めて稀少品で、双口と共に貝殻文様も左右対称に描かれています。

石器

 農耕文化に伴う磨製石器類で抉入片刃(えぐりいりかたは)石斧、扁平柱状(へんぺいちゅうじょう)片刃石斧、石剣が出土しています。

副葬品

 鉄剣形銅剣、翡翠製勾玉(ひすいせいまがたま)、碧玉製管玉(へきぎょくせいくだたま)が出土しています。

尾崎・天神遺跡

 慶ノ浦遺跡に少し後出するのが尾崎・天神遺跡で、竪穴住居跡や63基の貯蔵穴が発見されています。両遺跡とも町の西北部に位置しますが、砂丘低丘陵上の東斜面の頂部から中腹に所在します。
 両遺跡の出土品はふれあいの里内の民俗資料館に展示していますのでご覧下さい。

 注記:遺跡は調査後、埋め戻されていますので、現地で見学することは出来ません。