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遠賀町の文化財(史跡)

ページID:0001472 更新日:2024年2月19日更新 印刷ページ表示

記念物(史跡)

島津・丸山古墳(しまづ・まるやまこふん)

島津・丸山古墳
島津・丸山古墳(東から、左:後円部、右:前方部)

遠賀町大字島津 遠賀町

 全長56.5メートルの前方後円墳で、遠賀川流域では最古の前方後円墳です。前方部は後円部よりも幅が狭く、細長い形状で、後円部の高さより2.45メートル低く造られています。これは前期古墳にみられる特徴で、周辺の前方後円墳との比較から4世紀前半〜中頃の古墳と考えられます。

 丸山古墳と周囲の古墳群を含む一帯は平成8年(1996年)に歴史自然公園として整備しています。

城ノ越貝塚(じょうのこしかいづか)

城ノ越貝塚
遠賀町大字上別府 個人所有地・町有地

 弥生時代の貝塚を主体とする遺跡で、1952年と1958年の2回にわたって考古学協会による学術調査が行われています。遺跡は丘陵の裾部に所在し、ヤマ トシジミを主体とする多数の貝類や動物骨が発見されており、当時はこの近辺まで内海が広がっていたことが分かります。特に出土土器の一部は「城ノ越式土器」と命名され、弥生時代中期初頭ごろ(約2100年前)の土器の指標として考古学界の中では非常に有名になっています。平成3年(1991年)に当遺跡 の南120m地点を教育委員会が調査した際に貝塚が見つかっており、この地点の100m東でも井戸を建設する際に厚さ1mの貝層が存在したとの聞き取りも あることから、丘陵裾部に貝塚が点在していることが分かります。

島津・丸山古墳群(しまづ・まるやまこふんぐん)

島津・丸山古墳群
丸山2号墳(南から)

遠賀町大字島津 遠賀町

 島津・丸山古墳の所在する歴史自然公園内には他に4基の古墳があります。4基の古墳は円墳が3基(丸山3号墳、小古野(こぶるの)1・2号墳)と方墳が1基(丸山2号墳)で、丸山2・3号墳は前方後円墳の近くに、小古野1・2号墳はこの3基からやや離れた所に造られています。特に丸山2号墳の墳丘形態は数 が少なく、古墳造りに適した丘陵上に位置することから、斜面際に造られた前方後円墳(丸山古墳)よりも先に造られた可能性があります。