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福岡県指定史跡

ページID:0001474 更新日:2024年2月19日更新 印刷ページ表示

豊前坊古墳群・経塚(ぶぜんぼうこふんぐん・きょうづか)

豊前坊古墳群・経塚
豊前坊1号墳(前方部)

遠賀町大字上別府 個人所有地

 島津・丸山古墳群から4.5キロメートル南の丘陵上に所在し、2基の前方後円墳(1・3号墳)と1基の円墳(2号墳)で古墳群を形成します。1号墳は全長 73.5メートル、3号墳は全長30メートルの小型の前方後円墳です。どちらも丸山古墳と同じく前期古墳の特徴を持ちますが、1号墳では壺形埴輪(つぼがたはにわ)が出土し、墳丘の周囲に施した土留めや装飾のための葺石(ふきいし)は、前方部側では3号墳の後円部を避けるように弧状に巡っています。葺石の変則的な配置の仕方から、1号墳築造の際には、3号墳の墳丘を考慮に入れて古墳を造ったと考えられます。豊前坊1・3号墳は丸山古墳に後続する前方後円墳で、時期は3号墳が4世紀後半ごろ、1号墳は4世紀末〜5世紀初頭ごろになります。また、1号墳の墳丘上には12世紀前半ごろの経塚(仏経の経典を地中に埋納したもの)が5基造られています。