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子どもの体験学習(活動体験教室)
令和6年度活動体験教室 テーマは「農業」
令和6年度は町制60周年を記念して、遠賀町についてもっとよく知るために遠賀町の基幹産業である「農業」をテーマに5回の教室を開催しました。対象は町内小学校の4年生から6年生です。
1.バケツ稲を作ろう ~しっかり植えてしっかり育てよう~
7月6日(土曜日)9時00分~12時30分
初回のオリエンテーションはしゃぼん玉で遊びました。その後、6月にふれあいの里の畑に植えたさつまいものお世話(枯れてしまった苗を抜き、新しい苗に植え替え)をしました。休憩後、JA北九の職員に指導してもらいながら、一人一個用意したバケツにお米の赤ちゃん苗を植えました。もちろん土も肥料も水も全部自分で。
皆の願いはただ1つ!「元気に育ってほしい!!」植えた後は、自宅に持ち帰り自分たちでしっかり育てました。
「バケツ稲作り」
2.青米パン作り ~大人気パンの秘密のレシピ~
8月18日(日曜日)9時00分~14時20分
畑でさつまいものお世話(伸びたツルを畝の上に返す)した後、ブランド商品青米パンを作るために遠賀高校のパン工房へマイクロバスで移動しました。慎重に材料を量って、手にくっつく生地に悪戦苦闘しながら作りました。手作りパンを食べた子どもたちの感想は、「外はカリっと、中はモチモチ!おいしい!!」でした。パンを作った後は、峯ヶ浦池公園でハスの花を見たり、大きな葉っぱを触ったり、巨大おたまじゃくしを発見したり・・・テレビゲームでは味わうことのできない、五感でふるさとの風景を感じる教室になりました。
「青米パン作り」
3.いものツルってどんな味?
9月14日(土曜日)9時00分~12時00分
中央公民館の食育活動室で、さつまいものツルの下処理の仕方を学び、調理しました。ツルのアクで手の指は真っ黒&べたべた。「本当に食べれるの?」と言いながらも一生懸命に皮をむく姿はさすが遠賀っこ。アツアツのフライパンにごま油を入れ、下ゆでしたツルと半月切りしたかまぼこを入れて、手際よく炒めます。「おいしい!」「白ご飯ないの?」仕上がりは満足の様子。当初の予定は「ツルを使ったきんぴら」だったものの、子どもたちのアイディアで新メニュー「葉っぱの天ぷら」を誕生させました。葉っぱまで食べてしまう子どもたちにボランティアも職員も驚きました。
「さつまいものツルの皮をとる様子」
4.秋の収穫まつり ~実りの秋を満喫しよう~
10月12日(土曜日)14時00分~10月13日(日曜日)10時00分 1泊2日
7月からお世話を始めたさつまいもをすくすく育ち、いよいよ収穫の時。皆で力を合わせて掘りました。大きなショベルで土を掘り起こして、しゃもじで掘り出します。隠れているさつまいもを見つけると興奮マックス。畑1列あっという間に掘りました。収穫後は、掘りたてのさつまいもを使って「さつまいもカレー」を作りました。「おかわりないの?」の声が飛び交うものの、2升炊いた白米はあっという間に完食しました。夕食後は、ふれあいの里の大きなお風呂で汗を流し、ゆうべのつどいは畳の部屋で談笑しながらおやつタイム。次の日は疲れが残っている様子が見られたものの、稲の脱穀・籾摺りの練習をしました。聞く様子は真剣そのものでした。
「堀りたてのさつまいもを洗う様子」
5.世界に1つしかないもの ~努力は実る~
11月23日(土曜日)9時00分~14時00分
浅木公民館で指導者のもと、お正月に飾るしめ縄飾りを作りました。4人1組で協力しなければいけない作業。みんな家族に持って帰るために真剣に取り組んでいました。
同時進行で隣のグランドでは、たき火で焼き芋を作りました。しめ縄飾りを作る前に、洗ったさつまいもを濡れた新聞紙に包んで、その上からアルミホイルで巻いて準備しました。火がすぼんだところで一気に投入!待つこと1時間。ほくほくの焼き芋の出来上がり。子どもたちもボランティアもほっこりした時間を過ごしました。
「あつあつの焼き芋を取り出す子どもたち」
【参加者・ボランティア募集】
令和6年度の活動体験教室は7月から11月(全5回)に開催しました。参加者は19名(昨年度より6名増)。四季を感じながら作物を育てる喜び・収穫の喜び等を子どもたちに体感してもらいました。「お米〇粒取れたー」と収穫を喜ぶ子ども。「枯れてしまった」と残念そうにしている子ども。「枯れたからもう1度育てたい」と再度チャレンジする子ども。成果は一人一人違うものの、毎回の教室で稲の成長を発表しあい、育て方の情報を交換しながら活動できました。
令和7年度は「環境」をテーマに。この教室でしか味わうことのできない体験を計画しています。きっと子どもたちの心に響くはず。是非参加して体験してみてください。
また今回の体験教室は、15名の地元ボランティア(内1名は町外在住ボランティア)と2名の中学生ボランティア(この教室の卒業生)と体験コーディネーター1名が運営に協力してくれました。ただ子どもたちのサポートをするだけでなく、子どもたちと一緒に学び、成果を分かち合える教室です。ボランティアスタッフの参加も募集しています。