本文
ワンクリック請求
ワンクリック詐欺について
「アダルトサイトの請求画面がパソコン画面に張り付いて取れない!」という相談が寄せられています。
相談事例1
無料動画サイトで、無料動画を見ていたところ、いつの間にかアダルトサイトに接続された。アダルトサイトの確認画面では、年齢認証や業務用パソコンかなどに答えたところ登録となり、パソコンに12万円支払うようにとの請求画面が表示された。
画面上部の×印を押して画面を閉じてもしばらくするとまた表示が現れる。パソコンをシャットダウンして再起動しても再び出て来る。支払う気はないが、張り付き画面をとりたい。なお、パソコンにはウィルス対策ソフトを入れていない。
相談事例2
パソコンでネットを検索中、突然警報音が鳴り、「システムが破損している」「ウィルスに感染している」などのメッセージが表示され、このままだとパソコンが危ないのでセキュリティソフトを入れるように警告がでた。大手ソフト会社のロゴらしき表示があったので購入契約をし、カード決済した。その後、ネットで調べたところ詐欺の可能性があるとわかった。解約したいが、契約先の会社は海外であり、電話しても片言の日本語でわからないと言われた。どうしたら良いか。
相談窓口からのアドバイス
このような警告の多くは、パソコンの状態とは関係なしに表示されるものですから、慌てずに一旦電源を切りましょう。慌ててソフトをインストールすると、逆にウィルスに感染する恐れがあり、端末を遠隔操作される場合もあります。警告メッセージに続いて案内されるソフトは疑ってかかりましょう。ソフトを契約してしまった場合、すぐにカード会社に連絡をし、場合によってはカード番号を変更する等の措置を取る必要があります。また、ソフトを削除しただけでなく「解約通知メール」を送信した記録を残しておくことで、継続購入となることを防ぐことができます。
トラブルに巻き込まれないために
1.不用意にアクセスしない・クリックしない
- 安易に「はい」、「YES」、「OK」、「入場する」、「ENTER」などをクリックしないこと。
- アダルトサイトの利用規約などの表示を十分に確認し、特に金額と利用期間を確認しましょう。
2.あわてて業者に連絡しない
IPアドレス、メールアドレス、携帯電話の識別番号などが画面上に表示されることがありますが、これだけでアクセスした人を特定する個人情報(氏名や住所など)が業者に伝わっていることは通常ありません。
電話やメールで業者と連絡を取ることは、かえって氏名・住所などを業者に知らせることになりかねないので、あわてて業者に連絡してはいけません。
3.利用料金の請求を受けても、言われるままに支払わない
「登録になりました」「入会ありがとうございます」などと表示されても、契約が成立していない場合がほとんどです。消費者関連法規によって、消費者の勘違いや事業者が事実と違うことを伝えた場合は、契約の無効を主張できます。また、事業者は、その操作が契約の申し込みとなることを容易に分かるように表示しなければならず、申込内容を容易に確認・訂正できるようにしておく必要があります。
アダルトサイトなどを運営する業者に関わりたくないなどの理由で利用料金や退会金などを支払うと、それ以降も様々な理由をつけて料金を請求されるなど二次被害につながる恐れがあります。したがって、業者から執拗な請求があっても言われるままに支払わないようにしましょう。
4.未成年者は家族に相談しましょう
中学生や高校生などの未成年者がトラブルに巻き込まれているケースも目立ちます。未成年者がトラブルに巻き込まれた場合、一人でトラブルを抱え込んでしまうケースがあります。一人で悩まず、きちんと家族や駅前サービスセンター内の消費生活相談窓口に相談しましょう。
また、未成年者がいる家庭では、有害なサイトをブロックするフィルタリングソフトの導入など、インターネットの利用方法について家族でよく話合い、ルールを決めましょう。
5.復旧方法についてはIPAのホームページを参照しましょう
コンピューターウィルスによりパソコンに定期的に請求画面が表示される場合は「IPA(独立行政法人情報処理推進機構)」<外部リンク>が公表している注意喚起文書の中に記載されている対処方法を参照しましょう。
IPAのホームページを見てもシステムの復元やパソコンの初期化の方法が分からない場合、パソコンメーカーやパソコンの購入店等に相談しましょう。なお、この場合費用が発生する可能性があるので、事前に確認が必要です。
6.ウィルス対策ソフトなどを導入すること
セキュリティソフト、ウィルス対策ソフトを導入し、ソフトを常に最新の状態にしておきましょう。