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遠賀町年表・参考文献・資料等提供者・編集後記 [PDFファイル/3.65MB]
当初、遠賀町誌の近世編の執筆予定者が中途で辞退されたため、急遽その代わりを担当することになり、近世編、就中、藩政時代のみを担当・執筆する筈であったが、一次原稿の段階で、適任でないにも拘らず、編集と監修の大任を依頼され、最後まで関係することになってしまった。
一次原稿の段階までは、遠賀町教育委員会の中に町誌編纂室が設けられ、資料収集や執筆に当っていたが、一次原稿成立後は解散状態であったため、編集室を自宅に移して、担当することになった。
一次原稿は昭和五十六年までを対象にして記述されていたので、昭和六十年度までを補填することより始め、その間に改訂・補充・改稿を進め、統一を計らざるを得なかった。第一編は新しく書き直している。従って、その部分に関する文章上の責任は編者にある。凡例に示している通り、三・四・五編は提出原稿をそのまま使用している。七・八編も略提出原稿のままである。
遠賀町誌には資料編が附されない。そのため、町内に存在する遠賀町関係の資料は、できるだけ多く原文のまま採録したかったが果し得ていない。時間と紙幅の都合もあるが、「読み易い町誌」と「遠賀町の記録としての町誌」の奈辺に主点を置くかの問題もあり、それを模索しつつも、結果的には、後者の傾向が強く、しかも網羅的でないので、いわゆる郷土史的興味は満たし得てはいないかもしれない。町誌としては、当用漢字、ないしは、常用漢字以外には読みがなを付すべきであるが、若干の初出に付したにとどまり、不統一に終っている。資料は資料集等よりの引用以外には書き下していない。遠賀町としての主要な資料の紹介の目的もある。それでも多くは採録することができず、大半は部分的引用にとどまっている。引用文献と同様に、何等かの方法で、典拠を示めしているので、必要な場合は併せて参照戴ければ幸甚である。
妥協を余儀なくされた点もなくはない。その上、資料の存在を確認していながら、諸般の事情より利用し得なかったものもあり、逆に、必要であるにも拘らず、未調査のものもある。遠賀町は位置的に、過去に水害が多く、必ずしも多くの資史料が残っているとはいえない。判明分については誠に残念ではある。
茶道の千宗旦は「千人に讃められんよりも、数寄者一人に笑はれん事を恥ずべし」と言ったという。そうあり度いと願ってはいたが、能力を超えたことであり、理想に過ぎない。孫引きを排し、できる限り原本主義を取っているが照合が間に合わなかったものもある。殊に行政関係の資料にその傾向が強く、教育委員会の室井氏が窓口となって努力して戴いたにも拘らず、庁内に事務局や編纂室が置かれていない弱点を、表面的には判明しないが、含有している。編者の非力・菲才の露呈でもある。
昭和六十年七月七日に第三編・第四編・第五編を入稿して以来、編ごとに入稿する結果になり、印刷の第一法規出版へは一方ならぬ迷惑をかけ、とりわけ、九州支社の山川和雄・荒井彰・関義明の三氏には大変ご心労と厄介をかけた。厚く御礼申し上げます。
協力者名簿や参考資料に示めすように、遠賀町誌の準備以来、多くの方々の協力を戴いている。貴重な資料の提供も快くして戴いた。資料を提供して戴いたが、採録しなかったものも少くない。協力戴いた方々に深く感謝申し上げます。
昭和六十一年三月
能美安男識